近畿未来塾 発起人代表
国際保険株式会社 代表取締役会長 大石 正守
第4回近畿未来塾は、8月5日から8日までの3泊4日の日程で、昨年と同様、自然環境の素晴らしい兵庫県篠山市にあるユニトピアささやまで開催しました。
開催にあたっては、日本の将来の希望を若者に託し、日本を支えるリーダーを育てるという開催趣意に沿って、医療、法曹、スポーツ、文化、経済界等々の各界で、第一人者として活躍されている方々を講師として招聘して講義をしていただきました。また、リーダーとして必須条件でもある自分の考えを率直に表現したり、コミュニケーション能力を高めるために各講義の後には、講義内容を題材にした討論、ミーティング時間を設け、実施してきました。そして、今回は、これらに加えて英語力を高めることをカリキュラムに加えるよう実行委員の方々にお願いしました。英語力、英会話力の必要性、重要性の認識については、現在のグローバル化の急速な進展の中、日本の現状を考えると、まだまだ遅れています。われわれ日本人が世界の中で十二分に活躍するためには、英会話に関心を持ち、高校生の時から、外国人と会話できるようになっているべきであると思ったからです。この3泊4日の未来塾で、どこまで訓練できるのかとの疑問があり、担当スタッフの間でとまどいもあったことも事実です。外国人講師による英語での講義、外国人サポーターをお願いする等いろいろ考えた末、大阪府教育委員会にお願いし、府立高校で、Assistant Language Teacher(ALT)として、派遣されているネイティブ5人の方に、塾に来て指導していただくことになりました。スタッフ一同は、ALTの5人に、何をどうしてもらうのか検討、うまくいくのかと悩んでいたようですが、案ずるよりも産むがやすし、ALTと塾生の若者同士、楽しく大いに会話がはずんでいました。実行委員会 理事長である、済生会中津医療福祉センター 齋藤総長が、卒塾式で述べておられた「後生畏るべし」ということを実感致しました。
3日目のキャンプファイヤーは、晴天に恵まれ、レクリエーションリーダーの素晴らしい技量、リーダーシップで、暗くなった広場の中央で燃える火を中心にして、笑いと歓声が山々にこだまし、大変盛り上りました。時間が経過し、火も消えかかるころには、夜空を見上げながら「ふるさと」を合唱、ロマンティックな風情を満喫しました。きっと、キャンプファイヤーの中で、塾生同士、サポーターとの友情、絆が強まったと思います。また、「夢を持って、夢の実現に向けて」のアファメーションでは、体験学習で製作した、はんこで美しく仕上げた作品を掲げての発表は大変素晴らしいものでした。きっと、自宅の壁、書棚に貼り、長く夢を育んでもらえるものと思いました。
今回の塾は、親や学校の教師とは違う大人の話を、人生で最も多感な高校生に知識を押し付けるのではなく、五感で何かを感じ取り、自ら学んでもらう、そんな雰囲気に出来たと思います。そして、未来塾という名前にふさわしく、塾生に何か夢を見つけてほしい、夢を追い続ければ叶うというメッセージを受け取っていただけたと思います。塾生が社会人となった時、いつかふと、この塾の企画の豊かさに気がついてくれれば、未来塾の趣意、目的の大半が達せられるのではないかと考えています。
最後になりましたが、素晴らしい自然環境の中で、3泊4日の有意義な塾を開催できましたことは、講師の先生方、ご協賛賜りました多くの法人、個人の皆様のお陰です。そのご厚志に深く感謝申し上げます。また、夏休み期間中にもかかわらず、塾生をボランティアで指導していただいたALTの5人の皆様、サポートしていただいた企業4社8名、大学生等7名の皆様、本当にありがとうございました。
第4回未来塾に関しまして、産経新聞等、多くのメディアに報道されましたように、各方面から高い評価をいただきました。来年は、この近畿未来塾をより拡充、発展させるため、特定非営利活動法人(NPO法人)きらめき未来塾として、名実ともにリニューアルしたいと考えています。
皆々様のご協力を得ながら、より充実した未来塾になるよう「a better miraijyuku」の精神で取り組みます。引き続きご支援、ご鞭撻を賜ります様、お願い申し上げます。