

「次世代を担う高校生のための未来塾」は、広い視野を持ち、大きな構想力と情熱によって、日本社会に貢献できる人材を育てたいという、高い志のもと5年前に開塾しました。
お陰様で本年も「近畿未来塾」との合同開催により近畿、広島、東京地区から69名の高校生が参加し、兵庫県篠山市で開催いたしました。
未来塾は、リーダーとなるためには何が必要かを考え、また一人ひとりが自分の「目標」や「夢」を持ち、それを実現する道筋を「気づき」「発見」する場と考えています。学校の授業とは異なり、実務の第一線で活躍する社会人講師の講義やグループディスカッション、グループワークを通じ、将来の人生設計をするためのヒントを得ていただくことをねらいにしています。
参加された高校生の皆さんは、4日間という短い期間でしたが、講師の方々や仲間から刺激とアドバイスを受け、「新しい自分」と出会い、人生の目標を定めるための一歩を固めることができたのではないかと思います。
昨年の米国の証券会社・リーマンブラザーズの倒産に端を発した世界同時不況。未曾有の経済難局の中にあって、人々は先の見えない不安感に苛まれています。こうした不透明な時であるからこそ、真のリーダーが求められます。
時代を切り開くリーダーには、3つの「力」が必要です。1つ目はこころの力「心力」を持つことがリーダーの最も重要な要件となります。何故なら人生を決める根幹となるからです。そして2つ目は、この「心力」を礎とし歴史感覚、国際感覚、倫理観といった「知力」。そして3つ目は「体力」。この三つの「力」を養い、身につけていただきたいと思います。
今は、なかなか「夢」を持てない時代と言われていますが、自分の夢を実現させる人が一人でも多く誕生すれば、社会が変わってきます。そうなれば日本の将来、世界の未来は明るくなると思います。
「夢」は実現させるものであり、実現しなければ「夢」ではありません。自分自身を信じ、勇気を出して、失敗を恐れず、前向きに挑戦を続けていけば、必ず運をつかみ思い通りの生き方、夢を実現することができます。
決して諦めるな−Never Give In!−自分との戦いに勝利する。
次世代をリードするという気概を持たなければ新たな未来は開けません。未来塾で学んだことを大きな財産として努力を続けていただき、10年、20年後、日本のリーダーとして活躍されることを期待いたします。
最後になりましたが、第5回未来塾開催にあたり、今回も多くの企業団体、個人の皆様からご賛同、ご支援、ご協力を賜りました。お陰様で成功裏に終了いたしましたことをご報告申しあげますとともに、関係者一同を代表して心よりお礼申しあげます。
