次世代を担う高校生のための2006年未来塾
塾生アンケートの結果1

 未来塾のカリキュラムに関しては 、アンケートを提出した塾生 の大多数が良好な評価・コメントを記載してくれました。 参加者の感想として「本当に色々な面で勉強になった」「ずっとこの企画はあってほしい」「来て大正解だった」「何か今までにない行動力を身につけられた気がする」など大半の塾生のコメントからは大変 好評だったことが伺えます。

印象に残ったプログラム
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各講師の講義内容と高校生にとって印象に残ったプログラム

 すべての講義の中で特に印象に残った カリキュラムを3つ挙げていただきました。
 全体的に好評でしたが 、特に川合アユム講師 の講義には、 スペシャルゲスト として参加いただいた プロバスケット ボールプレイヤー森下講師 を含め20件と高い評価をいただきました。続いて13 件の本城慎之介講師 、9件の松坂敬太郎講師となっています。

1. 川合アユム「地球人はなぜ働かなくてはならないのか」

 川合アユム講師 の講義では 、ご自身の経験を通 じての仕事観・人生観が塾生にとって理解しやすく 、「話が分かりやすく 、共感できた」「話に説得力があって感動した」「一番集中して聞けた」とのコメントがあり 、多くの塾生が感銘を受けたようです。
 また「森下さんの話も心の奥底から出た 言葉で語っているように感じた」との感想のように、森下講師 について触れているコメントも多く見られ 、非常に印象深い 講義であったと考えます。

川合アユム講師

2. 本城愼之介「『仕事』って何だろう?」

 本城慎之介講師の講義では 、体験型の講義が印象に深く残ったようで 、「トレーディングゲームなどで社会の仕組みや考えて行動することなど 、ゲーム感覚で知ることができたので良かった」「チームワークや仕事の組織などがよく分かった」「自分だけではなく 、社会のことも考えなければならない」など 、ゲーム体験による率直な感想が多く見られました。
 また 、「経済・社会についてよく理解できた。自分と社会・夢・仕事・つながりがわかった気がする」との感想が示すとおり 、社会と自分をつなげる体験型プログラムの重要性は高いものと思われます。

3. 松坂敬太郎「創造で拓く21世紀 〜挑戦とロマン〜」

 松坂敬太郎講師の講義は 、会社経営の経験を理解しやすく、また、熱っぽく語る内容に惹きつけられた塾生が多く「チャレンジすることの大切さや 、周りの人を喜ばせることの大切さが わかった のでよかった。
 また 、周りの人を喜ばせることは課題であり、仕事であることもわかって よかった」「“誰かのために”仕事をする、という意識が大切なんだという言葉を聞いて感動した」との感想からは、本当の仕事の意味を理解できた講義内容であったと 思われます。

4. 織田善行「Investment In Excellence―自己実現への投資」

 織田善行講師の講義は 、最初の講義であったため緊張が解けないまま受講した塾生もいたようでした。しかし「夢を持つことの大切さを知り、自分を高める必要があることが分かった」「自分の道は自分で切り開こうと思えた」「将来の夢をあきらめずに、頑張ってみようと思った」と夢を持つことの重要さを学んだものと思われます。
 また 、この講義で学んだことをベースに「これからの社会と私の夢」を テーマにし 塾生の夢を、卒塾式で 30秒にまとめ 発表しました。このことによりぼんやりとしていた夢が具体化してきたようです。

5. 山夲志都「自他自尊のコミュニケー ション」

 山夲志都講師の講義では 、 コミュニケーションについて具体的な講義となり「自己開示 の大切さが良く分かった」「閉ざされた質問ではなく 開かれた質問をたくさんしていこうと思った」との感想 から 、日常の心がけについて学んだ ことが伺えます。この未来塾ではじめて顔を会わせ、共同作業・生活をする中で、どのように コミュニケーションをと らなければならないか、その考え方・姿勢について学べたことからも、コミュニケーション力に自信のない塾生にも特に 意義深い講義となった と考えられます。

山本志都講師

6. 趙佑鎭「地方の時代 、アジアの時代 、日本の時代」

 趙佑鎭講師の講義は 、本年度はじめて取り上げた国際問題を テーマとしたため、難しかった という感想が多くありました。しかし、「“相互理解”というのも国と国とでやることができるのではないかと思った」「一個人の力が歴史を変えられるんだと実感した」とあるようにわずかな一歩であっても、何かに取組むことが大切であることをこの講義から学ぶことができたようです。
  昨年度は、3カ国(オランダ・中国・インドネシア)からの留学生が学生 サポーター として参加いただいたことで、国際感覚に触れるという経験ができましたので、 本年は講義に取り入れることで、国際人としての視野・考え方を身に付けることを目指しました。

7.大竹美喜「夢は叶う」

 4日間の最後を締めくくった大竹美喜塾長の講義では 、塾長のカリスマ性に惹かれただけでなく「すばらしかった。聞き手が吸い込まれていくスピーチだった。本当に大竹塾長 、ありがとうございました。」との感謝の言葉も多く見られました。
 また 、塾長の人生観について語った内容は 、未来塾の集大成 としても深く塾生の心に刻まれ 、重みのある言葉に感動したようです。

8.湖山泰成「湖山医療福祉グループ〜若者とともに新しい未来を歩む」

 湖山泰成講師の講義では 、親のいない子供たちを招待して食事会をするなど、ご自身がされている社会福祉、ボランティア活動に感銘を受けた塾生が多かったようです。また、幅広く会社経営について述べられ 、その内容にインスパイアされた様々な感想をうかがうことが出来ました。
 実社会で活躍されている様々な分野の講師陣によるカリキュラムは、自己実現やリーダーの資質について多角的にアプローチするもので、塾生にとっては学校では学ぶことのできない貴重な経験となりました。
 4日間という短い期間でしたが、自分と社会を結び付けるとともに、リーダーとして意識を持つことの重要性について理解したようです。その成果は、早速卒塾式の発表でもあらわれ、未来塾の目的は達成できたものと思われます。

卒塾式の発表
 

  

 

 

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