講義1 「大地は警告する」 貝原俊民講師Q. 日本のシビリアン・パワーが国際社会において大きな役割を果たし、また国連への対GDP資金出資率も高いと説明されましたが、日本に於けるリーダーには何が必要だとお考えですか。 A. 日本文化全体のレベルを高めるということと、そのことについて日本人がもっと誇りをもつということだと思う。シビリアン・パワーとは日本自体が環境問題を解決するとか、福祉の問題について非常に良い仕組みを作っていくとか、あるいは災害に強い街を作ることが、シビリアン・パワーをレベルアップさせていく。人間社会が平和で安定するために色々な考え方あるいは制度と技術を作っていく、それが基本です。日本が実行することが出来れば外国人が勉強しに来るし、また必要であれば日本の指導者の育成と技術移転をすることができる。 Q. 日本の未来を担う高校生にメッセージをいただけますか。 A. 今は明治維新以来の大きな構造転換期で、若い人たちでないと改革はできない。日本の良いところを発揮して、既成概念を打ち破ってほしい。 |
講義2 「自尊心を持って生きよう」 織田善行講師Q. 受験が気になる高校生に非常に役に立つ講義でした。過去三回未来塾に参加頂いておりますが、今回の未来塾に参加した高校生に対してどのような印象をお持ちでしょうか。 A. 3年間の流れの中での変化はないと思います。ただ、皆さん何を将来目標とするかが大切です。何を目標としたらよいのかという質問が結構ありました(特に女性に)。それを是非見つけてほしい。「英語を駆使して活躍している」というのは不十分で、「〜をするために英語を使う」というように発想を変えてほしい。自分の目標は自分自身で計画しなさい。 |
講義3 「日本社会と法」 阪田雅裕講師Q. イノベーターを引っ張るリーダーには何が必要とお考えですか。 A. リーダーが引っ張るのではなく、彼らが本当に力が発揮できる環境を整えることが必要です。イノベーターは奇人・変人だと友人が言っていました。日本の社会はそういった人々が育たない・育てられないでいる。日本のマーケットは縮小しており、世界へ出ていかねばならないが、「安くてよいもの」の時代は終わり、日本でしか作れないものを供給することによってこの国はやっていける。それはイノベーターの芽をどれだけ潰さないようにするかによります。 |
講義4 「京都企業に思う」 坂東和彦講師Q. 塾生へメッセージをいただけますか A. 勉強は人生を過ごしていくための一つの手段(準備)にしかすぎないと思います。豊かな人生を過ごすために与えられた大切な時間を、高等学校という勉強の場に自分を置いている。そう思うと、やらなきゃいけないことを見分けて目標を定め、しっかりと世の中を築いていくために、指針を持つために、基礎的な勉強を何にむけてやるのかという目標設定をすること。それに対して先生からアドバイスをもらったり、書物によるサゼッションを得たりすることがなければならない。無為に過ごす10代であってはならない。この時期は疲れも知らず、なんでも頭に入ってくるまっさらなメモリーを持っていて、一番感度が良い(時期)と思う。 |
講義5 「音楽は心のビタミン剤 〜 わくわくどきどきの人生って?」
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講義6 「夢を実現するチカラとは」 黒岩祐治講師Q. 未来塾に参加した高校生に対する印象などお聞かせください。 A. 皆問題意識を持っている人たちなんだなと思いました。素直に何かを学び取ろうという気持ちが伝わってくるね。今の若い人たちって冷めた人が多いが、わざわざ未来塾に来ている人達は、それだけで意欲があると思いました。しかし、おとなしいという印象がありますね。その時のカラーというものがあるかもしれないけれど。 Q. 塾生へのメッセージ、彼らに期待するものがあればお教えください。 A. 高校時代の仲間は本当に貴重なんですよね。僕自身が今高校の同窓生と東京で集まって情報交換会をやっているんです。当時の人脈というか同窓生、このネットワークにすごく力があって、高校の同級生って将来いろんな道に進むでしょ。そうすると全然違った分野の人がいる。例えば、医者、弁護士、役人、マスコミとかね。同級生だと言いやすいし、本音で言える。異業種交流の原点なんだね。自分の世界を広げるために、ものすごい財産になる。年をとっていくと専門性が高まり、自分の世界が狭くなっていく。そのときに他の世界のことを教えてくれる一番いい窓口は同窓生です。それを大事にしてほしいな。その仲間たちが次への力をくれる。 |
講義7 「夢を叶えるために」 鈴木規夫講師Q. 講義の中で、基本・基礎を身につけるには、継続することが大切であると強調されていました。高校生は今まさに基礎をつける時期だと思います。塾生に今のうちに経験しておいてほしいことはありますか。 A.人の出会いです。親友というのはすぐにはできないよ。親友と友達は別。区別は非常に難しいところではあるけれど。親友といわれる人は、相手のために物事を考えてくれる人だよね。今はそういう人を作っていく過程で一番大事な時間、学べる時間なんじゃないかな。高校生っていうのは一番吸収力があり再生力があると思います。継続させること、夢を持つことが今最も大切なことです。お金がほしい・幸せになりたいという利己的なことよりも、もっとオフィシャルなこと。地域社会のために自分がどうかかわっていけるかということを考えて欲しい。高校生の時に将来どのジャンルにかかわるか、目標、目的を持つことが重要だと思います。 Q. 塾生にメッセージがあればお聞かせください。 A. 高校時代は基礎を学べる時間だからね。でも基礎は単純、だから飽きる。しかし基礎は一番大事な時に出る。基礎が出来ていないと、簡単な時に簡単に失敗する。だから、基礎を学んで、未来に何を残すのか、最高のイメージを持つと同時に、最悪の状況も想定し最善を尽くすこと。何事も目的は何か、動機は何かを決めて、そして方法を決めたらよい。その中に迷いがあれば、過去の先人から学べばよい。そして自分が何をするか、いいものを継承して、悪いものは断ち切っていく必要はある。次の社会にいいシステムを作っていくというようなことをやっていって欲しい。 |
講義8 「ブラックジャックとピノコ」 齋藤洋一講師Q. 今回参加した高校生の中にも、医者や看護師といった医療関係に従事したいと考えている塾生がいます。彼らに、高校生のうちにしてもらいたい体験はありますか。 A. 厳しい仕事なので、医療現場を体験してみて、自分の意志でやっていけるか。資格をとるためにはそれなりの勉学が必要となるので、資格をとってから『どうも自分には向いていないようだ』というのでは、人生が無駄になってしまうので、早い段階で現場を見てほしいです。 |
講義9 「私の挑戦〜50歳からの社会人大学生〜」 平岡 透講師Q. 塾生にメッセージや期待するものがあればお教えください。 A. やはり健康!健康であれば何でもできる。それから夢を持って!なせば成る。健康と夢を持ってこれから歩んでほしいです。 Q. 「大学」の規模が拡大し、かつての大学と異なっていると思いますが。 A. 以前は大学に入ればある程度の方向性は定まっていたけれども、今は通過点ですね。その中でどう自分はこれから生きていくのか、社会人になっていくのか考えないといけません。今の大学は何でも勉強できるようになっていて、選択肢が多すぎるから迷ってしまう。大学院とかそういうところへ行かないと勉強はできない。今の世の中はグローバル化していて、大学を出ただけでは認められない。修士や博士号をとっていることが前提。 |