次世代を担う高校生のための2005年未来塾

 

(4)
サポーター・アシスタントについて
−関係者間の「事前の更なる意識共有」が課題―
 (設営準備の関係で、当初予定していた)サポーターやアシスタントの事前研修ができなかったので、人によってグループへの関わり方に随分差が出た。サポーターやアシスタントが解決法を提示してしまう場面も見られたが、ファシリテーションの仕方が統一できたら一層効果が上がった。サポーターやアシスタントの役割がはっきりしていないように感じた。(アクション・ラーニング)

 

【事務局所見】

 事務局としては、6月以降複数回にわたって事前のミーティング及び研修(ファシリテーション)に参加していただくなどして意識の共有化を図る機会を設け、(社会人・大学生・留学生)サポーター・アシスタントには、それぞれが仕事を持ち、学校にも通う忙しい中、貴重な時間を未来塾のために割譲していただきました。第三者から見て意識の共有が図れていないと感じる部分があったかもしれませんが、サポーター・アシスタント全員が最善を尽くしていただけたことは間違いないものと考えていますし、このことが未来塾の成功の重要なファクターであったと確信しています。但し、未来塾をよりよいものへと発展させていくには、「関係者の意識の共有化をいかに短期間で高めていくか」ということも重要であろうと考えますので、より効果的な「意識の共有化の具体策」については来年以降事務局の課題としていきたいと思います。

 

 

(5)
開催場所について
―交通の便のよい会場を希望―

 今回の未来塾は、緑に囲まれ、夏の暑さにもそれほど悩まされることもない環境で学ぶことができましたが、「地方での開催も有意義だが、もう少し交通の便の良いところで実施してほしい。」とのコメントの通り、講師の移動のほか、車の手配・費用等事務局の負荷も大きくなりました。また、塾生・講師・サポーター・アシスタントが3箇所に分宿せざるをえなかったことも負荷が増大したひとつの要因でした。夏休みの最盛期に、総勢100名を超える参加者が一同に着席できる会場と宿泊施設を確保することは非常に難しいと思いますが、よりよい環境を求めていきたいと考えています。

 

(6)
未来塾全般に対して
―工夫を凝らし、継続開催してほしいー

当日のボランティアの人たちも素晴らしい人たちが多く、明るく前向きな感じがした。今後とも中国地域で是 続けて開催していただきたい。そのためにも、地域の支援者の役割も大きいと思う。(松坂)

社会人サポーター、大学生ボランティア、そして事務局の皆様と関わった全ての人々の「参加生徒さんに良い経験をさせたい」という思いがよく伝わってきた。塾生へ の接し方など、事前の打ち合わせがされていることが伺えた。(ジュニア・アチーブメント)

  この塾の卒業生が次年度以降お手伝いしてくれるような体制があれば、本人にとって も意欲の再確認や仲間との連絡の継続や学習の継続になるし、事務局にとっても助かるのではないか。(山本)

 ホームページを活用して高校生同志のコミュニケーションの場をつくったのは、非常にいい方法だと思う。おそらく来年度は各地で同じように開催したいという問合せが多いと思う。各地で開催される未来塾を統括・サポートする形のNPO法人を立ち上げることも検討してはどうか?(本城)

 

【事務局所見】

 講師の立場からも、満足度の高いプログラムではなかったかと推察いたします。また、総じて地元密着型の運営を推す声が多く、この未来塾が「地方から世の中を変えていこう」という流れに合致しているとも感じました。こうした大きな、よい流れを維持していくためにも、広範な塾生募集活動を行うこと、講師陣は可能な範囲で地元から招聘すること、卒塾後も塾生が未来塾にかかわれるような流れを創出することなど、相応の工夫を凝らすことが必要と感じていますし、そうすることで、この未来塾が持続可能な成長軌道を描けるものと確信しています。未来塾終了後には、ホームページの掲示板に「次回はサポーターとして参加したい」という塾生の書き込みが多数ありました。こうした気持ちを持ち続けてもらうことを願うと共に、塾生の成長をいつまでも報告してもらえるような未来塾でありたいと思います。それが未来塾の究極の、そして最大級の評価であろうと考えています。

 

 

 

  

 

 

Copyright (C) 2005 「次世代を担う高校生のための2005年 未来塾」